二人の女王対決。
そのときボギ−はどちらに付くのか。。
それともヘタレを押し通すのか!?
今まで女王として君臨してきたバ−ディ
果して、新勢力に対して、この世界を維持することは出来るのか!
新キャラクタ−のトマトちゃん。
アップルヘッドのチワワ顔!?
この可愛さで今までにないミニピンの世界を築き上げることが出来るのか。
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今回、初めてのミニピンの繁殖を経験してみて、バ−ディ、ボギ−、そして子供達からいろんなことを学んだ、そして教えてもらった。
ブリ−ダ−さんの大変な日常を垣間見ることもできた。
確かにブリ−ダ−さんは、時間的な余裕も無く、大変だということがよく分かった。
しかし、その大変さ以上に私自身が得ることも多かった。
辛いこともいっぱい。感動もいっぱい。
それを経験させてくれた、バ−ディ、ボギ−、子供達、そして助言してくれたブリ−ダ−さん、サポ−トしてくれた彼女に感謝します。
みんなホントにありがとう。
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04'.5.15
とうとう最後の子のお届け日だ。
生後83日目。ケ-ジ内トイレのしつけ、おすわり、待てもできるようになった。
結局、一番手を掛けた子になった。
それだけに思いも大きい。
無事、坂本レオくんとして新しい家族にお届けした。
帰りの車の中でやっぱり泣けてきた。
「ダメだな。私はブリ−ダ−には向いてないのかもし れない・・・」
そんな思いで家路に着いた。
みんな、元気で暮らせよぉ〜。
04'.4.27
兄弟のなかで、優一、遠くへ行ってしまう子だ。
加藤ハヤテくんとして奈良県の新しい家族に迎えられる。
その日は、結構、雨が降っていて風も強かった。
「飛行機は飛ぶだろうか」
「この子は具合が悪くならないだろうか」
まったく親ばかである。
30分くらい送れて、飛行機は無事飛び立った。
その日は2時間後に青森から子犬が送られてくるため、そのまま貨物タ-ミナルで待った。
外は雨だった。
待ってるあいだにやっぱり泣けてきた。
04'.4.17
兄弟のなかで、優一女の子のお届け日。
2度目なので、少しは気持ちに余裕が出てきた。
でも、やっぱり泣けてくる。。。。
この子は、胸に白班がある。
その白班を無くす処方をしていたのだが、結果は写真のとおり、完全に消えていないが大分薄れている。結果は上々だった。
無事、馬場モカちゃんとして新しい家族にお届けした。
04'.4.11
兄弟のなかで、一番最初に新しい家族が決まった子の引渡し日だ。
「ちゃんといい子にしてられるだろうか」
「新しい家族に慣れるだろうか」
朝からいっぱいいっぱいである。
そんな不安をよそに、本人は相変わらずの様子。
無事、何も無く小野アンディくんとして、新しい家族に引取られて行った。
「元気で暮らせよォ−」
バ−ディはちょっと気になっている様子だった。
他の兄弟は気が付いていない。
晩御飯を食べる頃には、すっかり忘れている様子だった。う〜ん、そんなものか。。。。
引取られていった子を思い出して泣けてきたのは
私くらいか。
04'.4.03
生後45日目、ワクチン接種時期も近くなったので、いよいよお風呂デビュ−。
シャンプ−嫌いにさせないコツは、いきなりお湯を上からかけずに、足元からお湯を溜めていく。
体を支えながら、力を入れずにゆっくり体を洗い
ゆっくりシャンプ−を洗い流す。
そのとき耳にお湯が入らないように注意する。
ウチの子は大人しく、なかなか調子がよい。
ここで嫌がられると、のちのちまでシャンプ−嫌いになる可能性が大きい。
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そんなに一所懸命に子育てに参加しても、家族内での立場はちょっと違うようである。
右の写真は、ある夜、寒いだろうと思いバ−ディとボギ−が以前から使っていた箱型ベッドを出したのだが。。。。
みんなが一斉に駆け寄り、ベッドの奪い合い。結果は左側にバ−ディが、右側に子供4匹が入り、あぶれたボギ−が1人寂しそうにベッドの間に。
どこの世界もお父さんはツライってことか。。。
ボギ−よ負けるな!
私も頑張るぞ!?
04'.4.02
生後40日目、母親が子育てするのは当たり前だが、バ−ディは本当に良く子供の面倒を見ている。だが、私がビックリしたのはお父さんのボギ−も子供の面倒見がいいことだった。
子供のウンチを舐めたり、寝かしつけたりと母親顔負けの子育てぶりである。
ボギ−よ、お前はホントにいい主夫になれるよ
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それでも寝ているときはこんな感じ・・・・
中が良いのか悪いのか。我家では「イヌ団子」と呼んでいた。
度が過ぎると母親に教育的指導を受ける。
今日は兄弟で優一の女の子が怒られた。
04'.3.20
生後27日目、そろそろ兄弟間の権力争い?が勃発。誰かがタオルに興味を持つと、一斉に群がる。
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と言うことで、今日から離乳開始。
それぞれの食事量にバラツキが出ないように、一つずつの食器でしっかりと食事管理。
それでも、食べる速さが違うので、早い子はとなりの子の食器に顔を突っ込む。
目が離せない。。。
04'.3.14
生後21日目、バ−ディのおっぱいを吸う力も激しさを増し、寝たままだと4匹に押しまくられて大変そうだ。
とうとう立ったまま、おっぱいをあげるようになってしまった。
おいおい、立ち飲みかよ(^^;
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04'.3.13
生後20日目、目も開いて、そろそろ外の世界に興味を持ちだした。
いよいよケ−ジの外の世界へ・・・・
みんな興味津々、それぞれ自分の好きな行動にでる。
バ−ディも気が気じゃなさそうだ。ボギ−はここぞとばかりに近寄ってくる。
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当犬舎において、ミニピンの交配を受け付けております。ご相談ください。 |
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オス:
当犬舎の一人息子ボギ−です。
普段は姉さん女房に頭が上がらない毎日ですが、いざという時は本領発揮。 |
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メス:
当犬舎の姉さん女房のバ−ディです。
落ち着き払った姿は、男らしさを感じる頼もしいメスです。本当は甘えたい本心をグッとこらえて、今日も一人空を見上げる。 |
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来舎した女の子
世田谷区からお越しの、ク−ちゃんです。
つぶらな瞳にボギ−もメロメロ・・・いつも二人一緒の姿に、姉さん女房もちょっと嫉妬のオ−ラが・・・でも、何事も無く、無事交配を終えて飼い主さんの元へ帰りました。玄関のドアを見つめるボギ−の肩が泣いていた。
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ちょっとその前に、この物語の出演者を紹介。
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発表!!
なんと新キャラクタ−登場で、次回作製作決定!!
タイトル「ロ−ドオブ・ザ ブリ−ド 二人の女王」
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04'.2.23
私の彼女が、以前シェルティの繁殖をしたときに、4匹中3匹が母親の体で圧死したことがあるらしい。
だから今回も圧死に関して、かなり研究したようだ。
東急ハンズでアクリル板を加工してもらい購入。それを、家に持ち帰り溶着加工する。
枠の大きさは、ケ−ジの大きさ(600×900)の内側にはまる大きさに組み立て。
母犬とケ−ジの間に挟まれないように、断面は逆L字型。
この型にすることにより、母犬が寄りかかっても、家の軒下みたいになっているので子犬はその下に入って助かる。
外から子犬が見えるように、アクリル板は透明にした。
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04'.3.2 生後10日目。
とにかくよく母乳を飲み。よく寝る。
まあ、それが子犬の仕事だから仕方がないこと。順調に育っている。
育ちすぎて、ブリ−ダ−さんには「幼児肥満」気味だと言われた。
そんな言葉がホントにあるのか?
とりあえず次の日から、バ−ディに与えていたヤギミルクを終了する。
体重グラフ(gf)
オス3匹、メス1匹。
オスの1匹とメスの胸に白いカラ−が混じっていた。
JKCの基準だと、「前胸に2cm以上の白班があれば失格。2cm以下であれば問題ない」らしい。
どういうことかと言うと、ドッグショ−に出したときの判定の基準らしい。
特にショ−に出す気はないし、健康状態によるものではないので気にすることはなかった。
ただ、成長過程で白班を無くすことは可能らしい。ブリ−ダ−さんに、その方法を聞いた。
何事も勉強。やってみよう。
結果は、今後報告します。
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その後、残る2匹も生まれ。無事4匹出産。
夜しか生まれないと信じ込んでいた私の誤算だった。
考えてみれば、日曜の朝に産んでくれたバ−ディは、飼い主思いなのかもしれないな。
04'1.18 病院でエコ−検査。
(医)「いますね。大きさはまだ1cmくらいですが。これです、これです。」
「おめでとうございます」
これですと言われてもよく分からん。「おめでとう」と言われて、ちと照れくさい。
04'2.4 体温計測開始
毎日測ることによって、普段の平均体温を確認しておく。
1度くらい下がったら24時間以内に出産する兆候らしい。
04'2.17 病院でレントゲン検査。
事前に何頭いるか確認しておくと、出産時に対応が楽である。
医)「おぉ−、4匹いますね。エライ、エライ」
何がエライのかよく分からんが、はっきりと骨格が確認できた。確かに4匹いる。
私の彼女は、自分が妊娠しているかのように喜んでいた。
04'2.22 A.M8:00 いよいよ出産。
出産予定日は2/23だったので、2日前からバ−ディの近くで寝ることにしていた。
ブリ−ダ−さんからは「出産は夜中から明け方が多いよ」と言われていた。
育児書にもそう書いてあった。
2/22明け方5時くらい。寝ずの番をしていたが生まれなかった。
「じゃあ、今夜か明日の晩かな」
そう思い、うとうとしているうちに眠ってしまった。
・
・
・
何やら私のそばが騒がしい。耳元で「ニャアニャア」聞こえる・・・・
いつも間にか寝込んでから3時間。頭がボォ−としていた。
「近所のネコかな・・」
1分後、事態に気が付いた。
恐る恐る自分に掛けていた毛布をめくった。
「うわぁ−生まれてる!すでに2匹!!」
なんと産室ではなく、私が仮眠している毛布の中で生んでしまった。
そういえば、ここ2,3日、仮眠している毛布が気に入ったらしく、よく潜り込んで
たな。。。。
頭がパニック状態だった。
とりあえず、近くで不思議そうに見ていたボギ−を抱き上げて、リビングを2,3周
してみた。
「はっ!彼女を起こさなきゃ」
「おいおいおい、起きろ。生まれちゃったよ!」
今日は日曜日で、彼女もまだ寝ていた。
「・・・エッ、何?生まれた・・・エェ−−−!」
「でも、なんでアンタ、ボギ−を抱いてるの?」
「・・・・・・・」
バ−ディのお腹も日に日に大きくなる。
体調も良いようだ。
ここまでは順調に来た。
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04'01.10 交配依頼のク−ちゃんが来舎。
出血確認から計算して、2日間の余裕をみて預かる。
交配事態は、1度経験しているから気持ちに余裕が出てきた。
ボギ−も生意気に余裕をかましている。
だが、さすがにお客さんのワンコを預かるのは気を使う。
活発な子だけに、目が離せない。
そんな気持ちも知らずに、3頭で仲良く遊びほうけている。



04'01.14 交配日(排卵日)
計算どおりだ。出血確認から13日目だった。
ボギ−が余裕なのは分かるが、ク−ちゃんも落ち着いたものだ。
初めてにしては、なかなか良い子である。
04'01.16 ク−ちゃん帰る。
1週間もいると家族同然である。ちょっと、寂しさがこみ上げてくる。
賑やかだったウチが突然静かに感じる。1匹減るだけでこうも違うのか。
それ以上に落ち込んでいるのがボギ−だった。
ク−ちゃんが出て行った玄関のドアをず−っと見ている。
心なしかボギ−の肩が泣いているように見えたのは私だけか・・・・
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※バ−ディの発情中に一番困ったことは、交配中の介助もさることながら、ボギ−
のオスとしての本能だった。
普段、オシッコをするときは、足を上げずにトイレの上に立ち、ちゃんとできる
のに、発情したバ−ディを前に
「オレは男だ!オスはここにいるぞォ!」と言わんばかりに、柱やカ−テンに後ろ
足を上げてオシッコをかけまくる。
これはもう本能だから、しつけでは直せない。
バ−ディの発情が終わるのをジッと待つしかないのだ。
すかさず交配証明用の写真を撮る。
さすがに交配中の写真を載せるのは
どうかと思いましたので、サ−ビス
カットとして、ボギ−が思いを遂げた瞬間の写真をご覧ください(^^;
03'12.12 バ−ディの出血を確認。
いよいよ来たか! とうとう来てしまったか!
ブリ−ダ−さんからアドバイスを受けた。出産・育児本も読んだ。
どうも落ち着かない。それでも頑張るぞォ!(頑張るのは私ではないが)
※参考にした本 誠文堂新光社「愛犬の繁殖と育児百科」
03'12.23 交配日(排卵日)
人間には分からないが、ボギ−(オス)には本能で分かるらしい。
今まで姉さん女房に頭が上がらなかったヤツが、いきなりバ−ディに乗っかろう
とする。最初は介助無しで見ていることにした。
しかしうまくいかない・・
そこで、今度はバ−ディを保定したり、ボギ−の足元に段差をつけて高くしたり
(オスがメスより小ぶりのため)
それでもうまくいかない。
時間が掛かり、2匹の集中力も途切れてきたので、少し休憩。
(今度も失敗かあ)
そう思っているうちに、またボギ−が乗ろうとする。
(どうせ、無理だろう)
と、思った瞬間。バ−ディの「キャン!」という声。
「えっ!?」、「あっ、上手くいってる!」、「おおぉ−−!」
結局、人の手を借りず、本能のままに、自然のままに、無事、終了したのである。
なんとも、いやはやである。
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実は「ブリ−ダ−になれば」と言われるのにはワケがあった。
去年の6月に、私が飼っているミニピン2匹の交配に挑戦したのである。
動機は、ブリ−ダ−の気持ちはブリ−ダ−を経験してみなければ理解できない
だろうと。(今にしてみれば、別にブリ−ダ−にならなくてもと思ったが、そ
のときは、本当にそう思ってしまったのだ)
結果は大失敗。初めて同士の交配でうまくいかず、私の介助もヘタクソだった。
その話を、沖縄のブリ−ダ−に話したことがあるのだ。
はたして、私のミニピン2匹の2度目の交配挑戦と、お客さんの交配依頼を受ける
ことになってしまった。
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沖縄のブリ−ダ−に連絡し、交配依頼の件を話した。
「こちらに送ってくれるなら交配は可能ですよ。ただ、送る日を注意してくださ
いね。最初の出血を見落とさないように」
「分かりました。飼い主さんに伝えます」
「それはそうと、せっかく松倉さんのところに依頼が来たんだから、やってみれ
ばいいのに。もう大丈夫でしょ。いい勉強になるよ」
「そんな・・大変でしょ。それに私はブリ−ダ−じゃないし」
「じゃあ、ブリ−ダ−になればいいよ。」
相変わらずとんでもない事を言う人だと思ったが、反面、そういえばこれまで付
き合いのあるブリ−ダ−さんも
「1日中忙しくて夜しかヒマが無いよ」とか
「どこにも出掛けられなくて、たまには温泉にでも行きたいよ」とか
「出産が続くと何日も徹夜だよ」と、いろいろ聞かされていた。
私の彼女もシェルティの繁殖経験があり、
「無理、無理。マジで寝込んだら、子犬が死ぬよ」と言われていた。
そのたびに、「本当にそんなに大変なのか?」「じゃあ、なんでブリ−ダ−なん
かやってんだ?」と思っていた。
その意味を、私自身が身をもって思い知らされるとは、
このときは夢にも思わなかった・・・・
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サブタイトル
それは1本の電話から始まった・・・
「はい、ペットラ〜フです」
「もしもし、ちょっと伺いたいのですが。そちらにミニピンがおりますよね」
(おっ、お客さんだ。ミニピンが欲しいのかな?)
「はい、おりますよ。ただ、子犬は沖縄の犬舎にいるんです」
「あのお、子犬ではなくて、交配はやっていないのでしょうか?」
(へっ、交配!?私のホ−ムペ−ジに交配の文字は一つも無いはずだが・・)
「やってません。もしどうしても交配を依頼したければ、当店の提携ブリ−ダ−
に依頼できますけど・・・沖縄ですが」
「沖縄・・ですか」
「はい、オ・キ・ナ・ワです。空輸になりますが、大丈夫ですよ、私のミニピンも
沖縄から飛行機できましたから」
(理由は今、飼っているミニピンの子供が欲しいとの事。それで都内の交配相
手を探していたが、なかなか見つからず、やっと当店にたどり着いたらしい)
「出産・飼育は大変ですよ。家族全員の協力が得られますか?」
「産まれた子犬すべての幸せを、第一に考えられますか?」
「はい、出来ます。どんなことでもします。頑張ります」
「分かりました。では提携ブリ−ダ−に連絡し、大丈夫でしたら、こちらから電
話しますので、しばらくお待ち下さい
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これは、どこにでもいる愛犬家のひとりが、現在の仕事を通して「愛犬繁殖家」になるまでの物語である。
スト−リ−は現在進行形であり、物語はまだまだ続く・・・・・・
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